2012年3月28日水曜日
シロフクロウに沸く冬のバンクーバー探鳥記
Vancouverにシロフクロウが大挙して飛来したとの情報を得たのは
昨年の暮, この機会を逃すと、もう一生見れないかも。思い切って
妻と娘の3人で出かけることにした。2月23日、もう2カ月以上経過
しているので、不安と期待の入り混じった複雑な気持ちで成田から
バンクーバーへ、8時間余りの飛行で無事到着、すぐにレンタカー
してホテルCoast Tsawwassen Innヘ、荷物を一先ず置いて、すぐ
にシロフクロウがいるというBoundary Bayへ、沢山の車が駐車して
あり、写真機材を用意している人もおり、やっぱりシロフクロウはまだ
いるに違いないと一安心、 長い堤防(土手)に上がると大勢の見物
人、写真屋が大きな流木の上のあちこちに止まっている白い物体
(シロフクロウ)を撮っているではないか、はやる気持ちを抑えつつ
、近ずいて何枚か写真に撮るが、出来栄えは、いまひとつ。とにかく
シロフクロウは当分いてくれると確信し、今日はその他の鳥探しに出
かけることにし、ライフェル自然保護区へと向かった。途中、広大な
草原の奥に真っ白な帯が延々と続く。ハクガンの大群だ。写真に
撮ろうと車を降りると一斉に飛び立った。およそ3000羽、徐々に
また降りてくる。壮感!しばらく見惚れて後ライフェル自然保護区
へと急ぐが、4時閉門とわかり、初日の鳥見はこれで終わる。
2日目は生憎朝から雨、でも、日本を発つ前にVancouverの案内
をAnneさん(A Nature Guide to Boundary Bayの著者)にお願い
していた関係で、カナダ在住のK.後藤さんとともに出かけることと
した。ホテル 近くの住宅街の杉林でアメリカワシミミズクを見たあと
アラクセン国立野生動物保護区へ向かう。アメリカフクロウやメン
フクロウが住み着いているという。先着の日本人からアメリカフクロ
ウについては、暗いベイマツ林の中の居場所を教えて頂き、かろう
じて写真に撮ることができたが、メンフクロウは古いBarnを見て回
ったが、見付からなかった。3日目はダウンタウンの北側にある
スタンレーパークを訪れた。周囲を海に囲まれた小さな島で中心部
は鬱蒼とした森があり、夏は沢山の小鳥が営巣するんだろうが、
まだ早く、専ら、波静かな西側の内海で、キタホウジロガモの大群を
観察、その中に、頭の白いヒメハジロやアラナミキンクロの番いも
見付かった。島の南部の淡水湖のロスト ラグーンでは沢山のホオ
ジロガモやカワアイサ、アメリカオシ、アメリカオオバン、コスズガモ、
カナダガンなどが見られ、周囲の遊歩道ではワキアカトウヒチョウ、
ゴマフスズメ、ユキヒメドリ、キガシラシトド、ヤブガラ、アメリカコガラ、
クリイロコガラなども見られた。時間的余裕もあり、ライフェル自然保
護区に寄り、オオギアイサ、カワアイサ、カナダヅル、オオホシハジロ
から色鮮やかなアメリカヒドリの群れ、キガシラシトドなどを観察、
再び、シロフクロウを撮りにBoundary Bay に向かった。途中、
何回もハクトウワシが樹上で、また地上に降りて何か採餌している
場面に出くわしたが、もう慣れてしまって、関心も薄れがち、でも、
ハクトウワシの十数羽の鷹柱まで見れるとはなんと贅沢なことか。
Boundary Bay では、シロフクロウを撮るかたわら、すぐ後ろの
草原ではコミミズクが低空飛行を繰り返し、別の方向ではハイイロ
チュウヒの飛行も見られ、時には、縄張り争いにもなりバトルの
シーンも見られた。そのうちにコヨーテまで現れる始末。よほど
獲物(ハタネズミ)が豊富なんだろう。シロフクロウの撮影と合わ
せて時間の経過も忘れがち。夕方まで結構寒い中を楽しませて
いただいた。 4日目はアメリカとの国境近くのホワイトロックの
海岸から突き出た桟橋で海鳥を観察する。アラナミキンクロ、
ビロードキンクロ、クロガモ、ハシビロアビ、ミミカイツブリ、コオリ
ガモ、そして、シノリガモのペアーを見る。帰りに、近くのクレ
セントパークの森に立ち寄り、運良くアメリカヤマセミを発見する。
5日目は、快晴。地元のDelta Naturalists Casual Birding
(DNCB)のメンバーとアイオナ島で探鳥、帰りにパタクセントに
寄り、アメリカフクロウ、カンムリキツツキ、ベニヒワ、ムナオビ
ツグミ、キクイタダキ、ゴマフスズメ、キガシラシトド、アメリカ
キンメフクロウ、アメリカキバシリ等を見る。最終日の6日目は、
いままで見落としていたケアシノスリをTomの情報を頼りに
探す。ライフェル保護区への途中、電柱に止まっているところ
を発見。飛び立つ瞬間も撮れ、大満足。その後ホテルに近い
ツワッセンのフェリーターミナルへ行き、強風の中、クロミヤコ
ドリの群れを見ることができ、6日間のバンクーバーでの鳥見の
旅も無事終了。
Boundary Bay
Regional Park Guide
Boundary Bay
Boundary Bay
シロフクロウ
Snowy Owl
Snowy Owl
シロフクロウ
Short-eared Owl
コミミズク
Short-eared Owl
Coyote
コヨーテ
Barred Owl
アメリカフクロウ
Barred Owl
Brown Creeper
アメリカキバシリ
Golden-crowned Kinglet
アメリカキクイタダキ
Northern Saw-Whet Owl
アメリカキンメフクロウ
Common Redpoll
ベニヒワ
Bald Eagle
ハクトウワシ
Bald Eagle
Northern Harrier
ハイイロチュウヒ
Northern Harrier
Northern Harrier
ハイイロチュウヒ♂
Boundary Bay
探鳥会のメンバーと
Iona island にて
Red-tailed Hawk
アカオノスリ
Rough-legged Hawk
ケアシノスリ
Rough-legged Hawk
Snow Geese
ハクガンの大群
Snow Geese
Sandhill Crane
カナダヅル
Trumpeter Swan
ナキハクチョウ
Canada Goose
カナダガン
Red-winged Blackbird
ハゴロモガラス
Spotted Towhee
ホシワキアカトウヒチョウ
Golden-crowned Sparrow
キガシラシトド
American Wegeon
アメリカヒドリ
Wood Duck
アメリカオシ
Common Merganser
カワアイサ
Fox Sparrow
ゴマフスズメ
Chestnut-backed Chickadee
クリイロコゲラ
Northern Flicker
ハシボソキツツキ
Pileated Woodpecker
カンムリキツツキ
(エボシクマゲラ)
Ring-necked Pheasant
コウライキジ
Hooded Merganser
オオギアイサ
Barrow's Goldeneyes
and Surf Scoter
キタホオジロガモと
アラナミキンクロ
Barrow's Goldeneyes
and Green-Winged Teals
キタホオジロガモと
アメリカコガモ
Barrow's Goldeneye
and Surf Scoter
キタホオジロガモと
アラナミキンクロ
Barrow's Goldeneyes
and Buffleheads
キタホオジロガモと
ヒメハジロ
White Rock
ホワイトロック桟橋
Amtrack
アムトラック
Surf Scoter
アラナミキンクロ
Long-tailed Duck
コオリガモ
Harlequin Duck
シノリガモ
Common Loon
ハシグロアビ
Horned Grebe
ミミカイツブリ
Belted Kingfisher
アメリカヤマセミ
Black Oystercatcher
クロミヤコドリ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿