鳥を見る、自然を観る、地球を診る: オーストラリア、ケアンズ探鳥記

1997年10月のAustralia北部KakadooからCairnsを巡る探鳥の旅からもう１５年が経過、前回撮り残したシラオラケットカワセミ、
セアカオーストラリアムシクイ、それとノドグロヤイロチョウに焦点
を当て、限られた日数のなか、Cairns北部のDaintreeのRed
Mill　HouseとKingfisher Park にそれぞれ２泊しての探鳥の旅
に出る。11月18日関空発、19日早朝Cairns着、レンタカーして
Cairns市内のFrecker植物園、続いてEsplanade の干潟で探鳥
の後DaintreeのRed Mill Houseに到着。鬱蒼とした森の中に
瀟洒な宿舎があり、Trishと Andrew Forsyth夫妻の歓迎を受け
る。一先ず荷物を部屋に運び込み休息の後、近辺の牧草地を見
て回る。20日早朝はAndrewの案内で牧草地周辺の森の林縁部
で探鳥。シラオラケットカワセミを見つけるも、写真には撮れず。
朝食後、3人でDaintree国立公園近くのJindalba の森に行き、
３～４個体のシラオラケットカワセミの縄張り争いを間近で見る。
はじめて写真に撮ることができ満足。夕方は、近くの牧草地の
フェンスに止まっているセアカオーストラリアムシクイやズアカ
オオセッカも撮ることができた。21日は朝食前にDaintree川を
遡るRiver Cruiseに参加。川を横切る巨大なイリエワニに始まり、
抱卵中のテリヒラハシの番、ワンプーアオバト、パプアガマグチ
ヨタカ４個体、アカメテリカッコウなど、珍しい沢山の鳥を見ること
ができた。朝食後次の宿泊地のKingfisher Parkへと向かう。
途中、Mareeba Tropical SavannaとWetland Reserveに寄る。
特に、Tropical Savannaでは、次から次へと珍鳥が出現、その
上、エリマキトカゲにも遭遇し、楽しい一日を過ごすことができた。
夕方、Kingfisher Parkに到着、早速シラオラケットカワセミの
鳴き声が聞こえてくる。オーナーの話では、７個体は居るという。
あちこちに小さな蟻塚があり、これに穴を開けて巣造りするという。
１５年前に訪れた時と較べ、周辺の森は一層深く大きく成長し、
別世界に来たよう。でもあちこち歩いていると、昔の光景が不思
議と蘇ってくる。22日も早朝、裏の果樹園周辺から川淵にかけ
ムナグロオーストラリアムシクイやノドグロヤイロチョウを探し回る
が声はすれども姿現さず、そこで、以前に見たことのあるRifle
CreekのCamping Areaへ行くことに。川淵を３人でしばらく探す
がとうとう見つからず、近くのPost Officeの庭園にオオニワシドリ
の求愛場があるというので、そちらへ急ぐ。しばらく待っていると
ムクドリ大の白っぽい鳥がなにやら咥えてやってくる。見ると東屋
の入口、出口周辺に緑、赤、青のガラス片からプラスチック、白い
貝殻などが一杯敷き詰められていてそれを手直ししている様子、
そのうちにお相手が訪れたり、見ていて飽きることがない。思わぬ
拾い物をした気分になる。帰ってから再び林内や周辺を見て回る
が、目当ての鳥は見当たらず。でも、沢山のミツスイ類やインコ類
、そして夕方、ボイドモリドラゴンまで見ることができたので満足。
２３日最終日は、早朝、オーナーの案内で周辺を探鳥、その鋭い
探鳥眼で多くの鳥を見つけ出していただいたし、早朝2日連続して
樹冠部でゆうゆうと滑空するミドリメガネトリバネアゲハが観察
できたのはなによりの収穫でした。荷物をまとめCairns 空港へ,
7時間の飛行で関西空港に無事到着。