今冬は、北海道から東北、日本海側の各地は記録的な大雪に見舞われたこともあってか、大阪あたりまでハギマシコの大群が飛来したり、レンジャクの当たり年とも重なり、結構冬鳥を楽しむことができました。その一方で、大阪北部の山間部の開発との関連性があるのか無いのか不明ですが、毎年訪れていたベニマシコが、極端に少なくなったのは寂しい限りです。いずれにしても、常連のジョウビタキに始まり、ルリビタキ、そして、今冬は特にマヒワの群れも各地に飛来し、寒くても毎日鳥見で癒されました。
カワガラス親子
給餌
箕面
4月10日
カワガラス雛
箕面
4月7日
カワガラス 巣立ち雛
箕面
4月6日
カワガラス 巣立ち雛
箕面
4月6日
冬眠から覚めたテングチョウ
4月5日
箕面
ルリビタキ ♂
名残惜しいルリビタキさん
間もなく北へ
4月1日
箕面
ルリビタキ♂
箕面ビジターセンター裏
の川筋で
4月1日
アオバト♂
服部緑地公園
2月25日
ベニマシコ♂
兵庫県
2月21日
ベニマシコ
アカゲラー♂
兵庫県
2月21日
淀川河川敷に現れたハチジョウツグミ
2月23日
ビンズイ
吹田市千里中央
松林で
2月20日
カワアイサ
宇治
2月19日
ヤマセミ
宇治
2月19日
ヤマセミの飛びこみ
ヤマセミの飛翔
ノスリ
ペアーで飛んでいました。
宇治
2月19日
オオタカー若
南港
2月17日
ウソ(アカウソ)
箕面
1月29日
アカウソ
専らウツギの実を食べる。
1月29日
ウソ(ホンウソ)
妙見山
桜の花芽が好物
2月9日
ウソ(ホンウソ)
箕面
ウツギの実も好物
2月1日
ハギマシコ
珍しく北摂の山や箕面ダム
近くにハギマシコの大群が
飛来しました。
1月23日
ハギマシコ
ハギマシコ♂
オジロビタキ
万博公園に飛来
12月10日
オジロビタキ
大阪市北区のビルの谷間の
小公園にヒレンジャクと
キレンジャクの大群が
約200羽
コトネアスター(ベニシタン)
の実を群がって食べていた。
2月5日
ヒレンジャクの中にキレンジャクも。
レンジャクのなる木
2月5日
これぞ連雀
ヒレンジャクの中にキレンジャクが
混じっています。
2月5日
ヒレンジャク♂成鳥
初列風切の羽先に3か所
赤い斑点がある。
2月5日
ヒレンジャク
豊中市の小公園に約100羽、
今年は各地に飛来しました。
ネズミモチの実が大好物
1月11日~12日
キレンジャク
豊中市
1月14日
キレンジャク
豊中市
ネズミモチの木に
1月14日
キレンジャク
京都市
二条城周辺のピラカンサの
赤い実に群がっていました。
2月1日
フクロウ
八ヶ岳山麓の厳しい寒さの中で
狩りをするフクロウ3個体
12月25日~27日
フクロウ
フクロウ
フクロウ
杭に止まろうとするフクロウ
フクロウの飛翔
オオワシ
湖北に毎年飛来します。
12月6日
ハイイロチュウヒ ♀
湖東の芦原を低空で飛ぶ
12月6日
ミヤマホオジロ ♂
10月24日早すぎる飛来
大阪城公園梅林でムギマキを
探しているときに枝先で
囀っていました。
ベニマシコ ♂
11月9日 箕面ダム近くで発見。
これも異常に早すぎる飛来でした。
ベニマシコ ♀
♂とペアーでやってきました。
もっぱらヨモギの実を食べていました。
2010年11月25日木曜日
トリニダード島探鳥記
種の多様性の最も著しい熱帯雨林や雲霧林を選んでの「鳥を見る、自然を観る、地球を診る」旅も早や15年が過ぎようとしている。 この間に出会った新熱帯区の鳥は数百種を数え、その代表的な科のうち少なくとも一種はたいてい見たつもりでいるが、振り返って、種、色彩、行動パターンの多様性には驚くばかりである。
今回は、トリニダード島の鳥事情について紹介しよう。
なぜトリニダード島か。 南米大陸のベネゼラの西から東に流れるオリノコ川の河口沖合10数kmにあるトリニダードトバゴは面積僅か5130平方km(愛知県に相当)で、トリニダード島と其の10分の1のトバゴ島からなる島国である。この狭い国に430種もの鳥が生息し、これらが、トリニダード島の北部熱帯雨林の中心にあるAsa Wright Nature Centerからあまり移動することなく比較的容易に見られるということで、トリニダード島は、新熱帯区の鳥を概観し、理解するのに最も適した生きた博物館といえる。
アメリカのマイアミからトリニダードの首都Port of Spainまで僅か3時間半であり、Port of SpainからAsa Wright Nature Centerまで車で約2時間。石油を産出することもあって周辺国に比べ経済的に豊かであり、政情が安定していることも推奨のひとつです。
どんな鳥が見られるか。 北部Arima Valley一帯は熱帯雨林で、その中心にAsa Wright Nature Centerがある。 小高い斜面にレストラン付きセンター事務所があり、そこのテラスから熱帯雨林が眺望でき、双眼鏡やプロミナーを使えば180度の視界内に実に沢山の鳥を見付けることができる。 すぐ目の前のネムの木やその周辺には、ズグロミツドリ、ムラサキミツドリ、シロエリハチドリ、ユキムネエメラルドハチドリ、ミドリユミハチドリ、スミレフウキンチョウ、ヒワミツドリ、ソライロフウキンチョウ、ヤシフウキンチョウ、ギンバシベニフウキンチョウ、クロフウキンチョウ、チャガシラフウキンチョウ、マミジロミツドリ、カンムリツリスドリなどの色とりどりの鳥が集まってくる。その近くの低木のてっぺんでは、キバラオオタイランチョウが、下の餌台近くではチャバラテンニョゲラやオオアリモズが、また、遠くのセクロピアにはヒムネオオハシ、シマクマゲラ、キイロムクドリモドキやキンバネモリゲラが、また、さらに遠くには、クビワキヌバネドリ、ヒメキヌバネドリやハグロドリなどが見つかることもある。運よくアカエリクマタカが近くのセイバの木に現れた時には望遠カメラを運ぶ手が震えた。また、突然スズドリの響きを耳にしたり、シマアリモズの奇声が聞こえてくることもある。一方,センターからは四方にトレールが延びていて、それを辿って100羽以上のアブラヨタカがいる洞窟を見学したり、キガシラマイコドリやシロクロマイコドリのレックを訪れるなど、ガイドなしでの野鳥観察を愉しむこともできる。また、センター裏手の斜面には、訪問者向きの宿舎が幾つもあり、その周辺にはブーゲンビリア、ネムノキ、周囲に4個の薄紫のかわいい花をつけたVervain(クマツズラの一種)などが茂り、チャゴシエメラルドハチドリ、アイオハチドリやスズメ蛾そっくりのホホカザリハチドリの雌が頻繁に訪れては互いにけん制しあいながら蜜を吸う姿をよくみかけた。特に、ホホカザリハチドリの雄は、トリニダードの鳥のガイドブックの表紙を飾る赤い鎧を纏った美しい鳥で、写真に撮ろうと待ち構えてはいるものの、一日に一二度しか現れず、やっと来ても、動きが早く、すぐに林の中に消えてしまうので、証拠写真程度にしか撮れず、悔しい思いをした。宿舎周辺の林では、その他にオオハシタイランチョウ、オリーブタイランチョウ、リスカッコウ、ヒメリスカッコウ、キノドオニキバシリやハチクイモドキなども見られた。 また、滞在中に、北西部のカロニ湿原のマングローブ林に囲まれた小さな島に夕方帰る何千羽ものショウジョウトキを見学するボートツアーに参加したが、数羽から十数羽の群れ、時には、百羽を越す群れが次から次へと飛来してはサギ山に滑空する様子は圧巻であった。このボートツアーでは、ほかにもナンベイレンカク、ゴマダラタイランチョウ、ハイイロタチヨタカ、ムネアカマキバドリなどにも出会った。
初めて新熱帯区を訪れる方には、つぎにあげる参考書の一読をお薦めしたい。
John C. Kricher 著 A Neotropical Companion, Princeton University Press, 1997
White-necked Jacobin
White-necked Jacobin
White-chested Emerald
Blue-gray Tanager
Green Honeycreeper
Green Honeycreeper
Violaceous Euphonia
Palm Tanager
Chestnut Woodpecker
Chestnut Woodpecker
Mating
Golden-olive Woodpecker
Lineated Woodpecker
Lineated Woodpecker
Lineated Woodpecker
Channel-billed Toucan
Crested Oropendola
Oropendola nest
Yellow Oriole
Blue-crowned Motmot
White-bearded Manakin
Birding Tour
Barred Antshrike
Ornate Hawk-Eagle
Tufted Coquette-♀
Tufted Coquette♂
Black Vulture
Scarlet Ibis
bare-eyed Thrush
今回は、トリニダード島の鳥事情について紹介しよう。
なぜトリニダード島か。 南米大陸のベネゼラの西から東に流れるオリノコ川の河口沖合10数kmにあるトリニダードトバゴは面積僅か5130平方km(愛知県に相当)で、トリニダード島と其の10分の1のトバゴ島からなる島国である。この狭い国に430種もの鳥が生息し、これらが、トリニダード島の北部熱帯雨林の中心にあるAsa Wright Nature Centerからあまり移動することなく比較的容易に見られるということで、トリニダード島は、新熱帯区の鳥を概観し、理解するのに最も適した生きた博物館といえる。
アメリカのマイアミからトリニダードの首都Port of Spainまで僅か3時間半であり、Port of SpainからAsa Wright Nature Centerまで車で約2時間。石油を産出することもあって周辺国に比べ経済的に豊かであり、政情が安定していることも推奨のひとつです。
どんな鳥が見られるか。 北部Arima Valley一帯は熱帯雨林で、その中心にAsa Wright Nature Centerがある。 小高い斜面にレストラン付きセンター事務所があり、そこのテラスから熱帯雨林が眺望でき、双眼鏡やプロミナーを使えば180度の視界内に実に沢山の鳥を見付けることができる。 すぐ目の前のネムの木やその周辺には、ズグロミツドリ、ムラサキミツドリ、シロエリハチドリ、ユキムネエメラルドハチドリ、ミドリユミハチドリ、スミレフウキンチョウ、ヒワミツドリ、ソライロフウキンチョウ、ヤシフウキンチョウ、ギンバシベニフウキンチョウ、クロフウキンチョウ、チャガシラフウキンチョウ、マミジロミツドリ、カンムリツリスドリなどの色とりどりの鳥が集まってくる。その近くの低木のてっぺんでは、キバラオオタイランチョウが、下の餌台近くではチャバラテンニョゲラやオオアリモズが、また、遠くのセクロピアにはヒムネオオハシ、シマクマゲラ、キイロムクドリモドキやキンバネモリゲラが、また、さらに遠くには、クビワキヌバネドリ、ヒメキヌバネドリやハグロドリなどが見つかることもある。運よくアカエリクマタカが近くのセイバの木に現れた時には望遠カメラを運ぶ手が震えた。また、突然スズドリの響きを耳にしたり、シマアリモズの奇声が聞こえてくることもある。一方,センターからは四方にトレールが延びていて、それを辿って100羽以上のアブラヨタカがいる洞窟を見学したり、キガシラマイコドリやシロクロマイコドリのレックを訪れるなど、ガイドなしでの野鳥観察を愉しむこともできる。また、センター裏手の斜面には、訪問者向きの宿舎が幾つもあり、その周辺にはブーゲンビリア、ネムノキ、周囲に4個の薄紫のかわいい花をつけたVervain(クマツズラの一種)などが茂り、チャゴシエメラルドハチドリ、アイオハチドリやスズメ蛾そっくりのホホカザリハチドリの雌が頻繁に訪れては互いにけん制しあいながら蜜を吸う姿をよくみかけた。特に、ホホカザリハチドリの雄は、トリニダードの鳥のガイドブックの表紙を飾る赤い鎧を纏った美しい鳥で、写真に撮ろうと待ち構えてはいるものの、一日に一二度しか現れず、やっと来ても、動きが早く、すぐに林の中に消えてしまうので、証拠写真程度にしか撮れず、悔しい思いをした。宿舎周辺の林では、その他にオオハシタイランチョウ、オリーブタイランチョウ、リスカッコウ、ヒメリスカッコウ、キノドオニキバシリやハチクイモドキなども見られた。 また、滞在中に、北西部のカロニ湿原のマングローブ林に囲まれた小さな島に夕方帰る何千羽ものショウジョウトキを見学するボートツアーに参加したが、数羽から十数羽の群れ、時には、百羽を越す群れが次から次へと飛来してはサギ山に滑空する様子は圧巻であった。このボートツアーでは、ほかにもナンベイレンカク、ゴマダラタイランチョウ、ハイイロタチヨタカ、ムネアカマキバドリなどにも出会った。
初めて新熱帯区を訪れる方には、つぎにあげる参考書の一読をお薦めしたい。
John C. Kricher 著 A Neotropical Companion, Princeton University Press, 1997
White-necked Jacobin
White-necked Jacobin
White-chested Emerald
Blue-gray Tanager
Green Honeycreeper
Green Honeycreeper
Violaceous Euphonia
Palm Tanager
Chestnut Woodpecker
Chestnut Woodpecker
Mating
Golden-olive Woodpecker
Lineated Woodpecker
Lineated Woodpecker
Lineated Woodpecker
Channel-billed Toucan
Crested Oropendola
Oropendola nest
Yellow Oriole
Blue-crowned Motmot
White-bearded Manakin
Birding Tour
Barred Antshrike
Ornate Hawk-Eagle
Tufted Coquette-♀
Tufted Coquette♂
Black Vulture
Scarlet Ibis
bare-eyed Thrush
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